リスニング聞き流しは意味ない?これについて独自の見解を解説
最近特に注目を浴びているのがリスニングの大量聞き流しです。
時間ある限り英語を流しっぱなしにする訓練法で、 本当に効果があるのかどうか賛否両論になっているようです。
私が実際に実践してみた結果、効果や得た学びを踏まえて お話しします。
はじめて聞き流し訓練法の存在を知った時は本当に衝撃的で、 朝かから晩まで時間があるかぎりヘッドフォンをしながら 何を言っているのがわからなくても、耳に入ってくる音を ひたすら聴き続けたものです。
しかも家にいる時はもちろんのこと、外出中も、入浴中も 音声をお留守にしないようにと必死で頑張りました。
ただ、最初の1日はハッキリ言って地獄です。
外人の早口についていくのは苦痛でしたり、外人独特のイントネーションも 違和感がありましたし、ストレスのオンパレード。
「もうこんな音声聞きたくない!」とブツブツ文句を言いながらもなんとか1日聴き続けたら 重度な疲労でクタクタになってベッドに倒れ込んだのを 今でもよく覚えているほどです。
しかし、一度手をつけたからには中断するわけにいかず、 次の日も、さらにその次の日も、同じように継続することにしました。
ただ、さすがに1週間程度経過したころには不安がよぎったのは事実です。
英語の意味は全く解釈できていませんし、頭にもほとんど残っていないまま 継続していたわけですから、 「本当にこれでよいのだろうか?」と 疑問が沸いてくるのは当然のことです。
それでもなお継続をしていったのですが、1ヵ月くらい経過したころ ある重要な発見がありました。
それはナチュラルな速度で耳が慣れた事でした。
初日は音声の速度が速すぎてまったく聞き取れなかったのですが、 今となってはその速度が当たり前だと思えるようになっていたことに気づき とても驚きました。
これは私にとっては大きな気づきだったのです。
この経験によって、私なりの独自の結論に到達したわけですが、 ズバリそれは、 聞き流しで英語力は身に付かないにせよ、英語に慣れるためには有用である事です。
海外旅行を経験したことがある人であればきっと心当たりがあるかと思いますが、 例えば、宅の机で旅行会話フレーズを学習したとします。
テキストを完全に暗記したのでもう十分だと思っていても、いざ 旅行に行って現地人を目の前にすると、頭の中が真っ白になって 覚えていたはずの英語が口からでてこなかったりすることに驚かれるでしょう。
ですので、 外人と対面で英語を話したいのであれば、現地に出向いて 外人と対面で英語を話すことに慣れない限り、学習としては不十分なのです。 聞き流しもこれと同じです。 将来、英語を使うのであればナチュラルな速度でコミュニケーションを 取る必要があるのは当然のことで、土壇場で「こんな早口はついていけない」ことを知っても 手遅れですね。
ですので、ナチュラルな速度はどの程度なのかを聞き流しによって 体で覚え込ませることによって、その速度が当たり前と思えるように なります。
聞き流しは、その日の気分や体調の良し悪しなどは一切気にすることなく 習慣化として実践することが大切です。
一生懸命理解するまで頑張る必要はなく、お気に入りの音楽を 聴いているのと同じような感じで聴いていればよいだけですので、 どんな人であっても実践できるはずです。
是非とも24時間英語を聴き続けるくらいの勢いで取り組んでみて下さい。